賢者の旅9

マニラは国の首都で政治の中心ですが、そこから南東へ車で30分行った所に新たに開発された経済の中心都市、マカティを訪問しました。
そこは、高層ビルが建ち並んでいてマニラとは別世界でした。アテンドしてくれた学生の話によると、国が開発に力を注いで作った都市で多くの外資が入っているとのこと。マニラから空調の効いた最新型のバスで行きましたが、通勤客はほとんどがビジネスマンでした。車中では、ディスコミュージックがかかっていました。面白かったのは、音に合わせて皆が同じステップを踏んでいたことです。聞くと、週末の夜にディスコミュージックのテレビ番組があり、みんな見ているそうです。当時は、ディスコブームで、アメリカとの関係が深いフィリピンはアジアで最も早く、ヒットソングが入ってくるとのこと。事実、現地でよく聞いていた「オリーブの首飾り」が日本でヒットしたのはそれから半年後のことでした。
次回は、ルソン島の南に位置する観光都市レガスピを訪問します。

賢者の旅8

フィリピンには2週間程度滞在しました。首都マニラの観光地で外せないのはリサール公園で多くの観光客が訪れます。公園の入口にはフィリピン独立の英雄、ホセ·リサールの銅像があり、現地の人々から慕われています。園内はとても広いので、ゆっくり散策して下さい。また、海岸からも近く、東洋一の美しさと言われる「マニラ湾の夕日」は必見です。但し、園内の注意事項として、カタコトの日本語で話しかけてくる人がいても取り合わないことです。私も、男女2人組から「親戚が日本に居て良くしてもらっている。家で食事をご馳走したい。」と声をかけられました。フィリピン人の特性として陽気でフレンドリーな人が多いですが、危ない目に遇わないよう、はっきりNOと言うことが大切です。
次回は、マニラ以外の都市を紹介します。

賢者の旅7

学生時代に国際交流のサークルに属していた関係で、フィリピンとタイに行く機会がありました。今から45年前のことです。
お互いの国のことを知るためには、実体験が一番です。現地ではフィリピン大学の学生がアテンドしてくれました。
フィリピンは大小7000余りの島々からなる国で首都マニラは最大の島、ルソン島にあります。
スペイン、アメリカの植民地を経て、第2次世界大戦後にアメリカから独立を果たしました。
公用語は英語とタガログ語です。現地で驚いたのは、一般市民の英語力です。香港ではホテルや観光地、土産物店などを除いて一般市民の英語力は日本人程度ですが、フィリピンでは皆、英語がしゃべれます。アメリカの影響が強く残っていることを感じました。一方、フィリピンは多くの島にそれぞれの言語があり、意志疎通が困難であったことから、マニラを中心として話されていたタガログ語公用語としたという歴史があります。普及啓発のため、タガログ語は学校で必修とされました。
次回に続く。

賢者の旅6

香港、マカオは日本から近く初めて国外旅行をする人にとって外国の雰囲気を感じられて、グルメや買物も楽しめるお勧めのスポットです。
2泊3日で十分楽しむことができますし、旅行代金もリーズナブルです。コロナが収束したら訪れてみてください。
ところで、現在、中国の管理強化で香港が揺れており、とても悲しく思います。自由が制限されれば、香港らしさが失なわれます。
民主化運動を引っ張っているのは若者、香港大学などの学生でしょう。45年前、香港を訪れた時、私たちに香港の現状、将来を熱く語っていたのも香港大学の学生でした。今、報道を見ていてとてもシンパシーを感じます。
良い方向に進むことを切に願っています。
次回は、タイ、フィリピンの旅をお届けします。お楽しみに!!

賢者の旅5

香港からマカオへは高速フェリーが便利です。1時間程度で着くので日帰りツアーが多いです。マカオポルトガルの植民地だったので、ポルトガルを思い起こす歴史的建造物が残っています。観光スポットは、聖ポール天主堂跡や聖ロレンソ教会などは有名です。また、セナド広場は当時の建造物が多く残っています。
それから、東洋一と言われるカジノも多くの観光客が訪れます。見学だけもOKなのでお勧めスポットです。私は、当時、学生だったので見学のみでしたが、行かれる方は、自分の運を賭けてみるのも良いかもしれません。
次回は、香港の旅で感じたこと、まとめを行います。

賢者の旅4

香港ツアーの目的は、グルメとショッピングでしょう。観光スポットはいくつかありますが、香港の夜景は有名です。香港島のビクトリアピークからの眺めは100万ドルの夜景と言われており、一見の価値があります。山頂までトラムで10分程度です。また、九龍半島香港島を結ぶスターフェリーは是非乗ってください。香港人になった気分が味わえます。グルメを楽しむなら早起きをして、現地の人が行くオープンエアーマーケットで朝粥を食べるのもお勧めです。お昼は飲茶が良いでしょう。点心を乗せたワゴンが各テーブルを回ってくるのでお好みをチョイスしてください。夜はこじゃれたレストランで、広東料理は如何ですか。「美味しい」は広東語で「ホゥセック」と言います。指を2本テーブルに立てて言ってください。お店の人に喜ばれますよ。ところで、中華料理は油っこいのが多いですが、太っている人は少ないと言います。
聞くと、ウーロン茶のせいだそうです。中でも、鉄観音茶がダイエットに良いとか。値段は少し高いですがお土産に買って帰りました。
効果はあるようです。飲んで2月ぐらいで3キロ痩せました。お土産は、中国らしい物を買うなら香港島キャットストリートに骨董店が並んでいます。贋物も多いですが、お宝が見つかるかも。今回はここまでにして、次回はマカオ訪問です。

賢者の旅3

当時の香港はイギリスが統治していました。
学校では英語が必修でしたが、ホテルや観光客向けのレストラン、土産物店などを除いて一般市民の英語力はそれほどではありませんでした(今の日本と同程度)。このことから植民地であるが、ガチガチの統治とは感じませんでした。
言葉は広東語です。北京語は通じない?。通貨はポンドでなく、香港ドルです。
国際都市らしく高層ビルが建ち並んでいて、朝の通勤ラッシュは東京のようでした。
香港は九龍半島香港島から構成されていて、面積が小さいので庭付き戸建て住宅はほとんどありません(一部の大金持ちを除く)。従って、一般住民はビル暮らしが多いです。治安は良くないので夜の外出は控えるようアテンドしてくれた学生から忠告されていましたが、好奇心旺盛の私は一人で街ブラをしました。開け放たれた多くの窓から、じゃらじゃらと音がしていました。後で学生に聞いたところ、麻雀をしているとのこと。家庭で麻雀をするのは一般的だそうです。因に、麻雀牌はマッチ箱ぐらいの大きさがあります。
夜の一人歩きは危ないと怒られましたが、香港
大学で購入したカーディガンを着た私はすっかり香港人になりきっていました。
次回へ続く。